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      (460.8m)

途中から見た頂白山(手前)と余市天狗岳(奥)

    1/25000地形図「仁 木」 

リンゴ農園横に車を停めさせてもらう
尾根の急な登り、背後に平野が広がり出す
コンタ460mからは大黒山が大きく見える
頂白山三角点頂上に到着
頂白山三角点頂上からの展望は良い

がチームの一人チロロ3(旧姓naga)さんがケガからの完全復帰に向け、そろそろスキー登山も試してみたいとのことで、様子見を兼ねて仁木町の山・頂白山へ行って見る。この山は仁木町の東側に位置する低山で、ガイドブックにも登場しない山であるが、意外に登られているようである。私がこの山を知ったのは「遊びホローケル山」のサトマサさんの記録で、さすがに小樽出身の氏とあって、後志地区についての情報には特化しているような気がする。夏道のある西側は地形図上では険しそうなので、比較的緩そうな東側の斜面からのアプローチで考えることにする。※この山の山名についてはsakag氏・頂白山山行記参照。

北側のフレトイ川沿いの林道入口から除雪終点まで入る。終点はリンゴ農園となっていて、週末も関係なしに春の準備、剪定作業に追われている。農家には許可をもらい、作業の邪魔にならないよう車を停めさせてもらう。それにしても、こんな山間の谷間にまでリンゴ農園が開かれているとは驚きである。薄日が差す林道にはエゾリスなどの小動物も見られ、人家が近いにも関わらず自然がしっかりと残されているようだ。このルートにはあまり人が入らないと思われたが、意外にも数日前のものと思われるトレース跡が見られる。スキー登山ということで考えれば、だれでも考えるところは同じなのかもしれない。

林道終点まで行く予定ではあったが、取り付けそうな尾根があったため、直ぐに取り付くことにする。斜面はきついがシールがしっかりと効いて、標高はぐんぐん上がって行く。見た感じよりは登りやすい。途中、かなり傾斜のきつい斜面が現れたが、これは集材路ののり面で、集材路は尾根の肩と思われる地点までに何度も現れる。背後には500mにも満たない山とは思えぬ高度感で、余市付近の平野が広がってくる。肩からは緩い傾斜となり、尾根の頭までは潅木帯の広い尾根となる。谷をひとつ隔てた向こうには頂白山の頂上が望まれるが、見た感じ、まだ少し遠いようだ。尾根の頭に到着する頃には南風がにわかに強くなり、天候は明らかに下降気味である。

地形図上、コンタ460mで囲まれた丘状からは大黒山の大きな姿が望まれる。ここからは少し下降、右に針路をとって地形図上の三角点ピークヘと到着する。三方が開けた頂上らしい頂上である。本来の頂上はここより20mほど高い南西側のピークであるが、完全登頂ということであれば夏にでも何かの折に登山道から立ち寄ればよい。天候を考え、今日の目的を考えればここらあたりが丁度良いところだ。余市・天狗岳から八内岳への山並と余市市街を中心に広がる平野の眺めが思いのほか雄大である。さて、あとはチロロ3(旧姓naga)さんにとっての2年ぶりのスキー下降のみである。

下山後、まずはインスタントラーメン

下りはコンタ460mを南側から巻いて、予定していた東側の斜面へとひと滑りである。雪質はザラメ雪で、この時期としては最高のコンディションといえる。コンタ420m、東斜面の頭からは適度な傾斜となり、樹木を縫うように快適に下降して行く。一応、東方向への針路を外さぬよう、塩谷丸山を目印とするが、谷が近づくと、ひょっとして南側への沢に迷い込んではいないだろうか?等…何となく不安になるものである。その都度、塩谷丸山を見ながらさらなる下降を楽しむ。チロロ3(旧姓naga)さんも何ら不安なく、久々の滑りを確かめているようだ。途中、ラッキーなことに集材路が現れたため、これを使って沢形の下流へと向かい、最後は往路で使った林道へと飛び出す。林道上に登り返しは無く、頂上からはわずか40分足らずでの到着であった。

 最近では恒例となっている下山時のインスタントラーメンであるが、脂肪分がめちゃめちゃ多いラーメン店のものよりはヘルシーであり、無駄金も使わず時間もかからない。味の良し悪しは別として、絶対にお勧めである。何よりも汗を流した直後に出てくる暖かい食べ物は文句なしに美味い。この日は下山ラーメンを食しているうちに雨が降り出し、その後は本降りとなった。短いながらも十分に春山スキーが楽しめ、タイミング的にもピッタリといえるお手軽山行であった。(2009.3.22).

【参考コースタイム】果樹園前P 8:40 頂白山(三角点)頂上 10:30、〃発 10:55 果樹園前P 11:35 (登り 1時間50分、下り 40分)

メンバーnumaさん、saijyo、チロロ2、チロロ3(旧姓naga)

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