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               樿山(つげやま)935.1m)

国際スキー場の帰路に見える樿

  /25000地形図  「手稲山」
夕日の沢入口に車を止める

奥手稲山、夕日の沢コースの南に位置する山。この山を目指した話しは身近ではあまり聞かず、予想通り静かな山歩きを楽しむことができた。夕日の沢林道入り口は、奥手稲小屋や春香山への登山口ともなっており、結構にぎわっている。 我々が到着した時にも、昨日からのパーテイの車が1台と春香山と奥手稲小屋へ向かう数パーテイが入山準備をしていた。林道には昨夜の降雪にもかかわらず、立派なトレースが出来上がっており、.755へ向かう尾根取り付きまでは楽をさせてもらった。ここからは30〜40pは沈むであろう深雪のラッセルとなる。.755手前の送電線下を通過、急登でのキックターンの繰り返しとなる。藪も結構出ているが、苦労する程ではない。

.755ピークは省略トラバースで通過、次に出てくる急斜面が今日の一番の難所と予想していたが、まったく予想通りだった。 斜面は細かいキックターンで切り抜けたが、上り詰めた先が地図上では表現されていない小岩峰となっており、行き詰まってしまった。左側は行けそうな気がするが、通過点にルンゼ状の横断があり、さすがに雪崩が怖い。右側は針葉樹と藪が密生しており、しかも結構な急斜面で全く行く気がしない。 あえなく敗退かと思ったが、どうせダメなら岩峰の上部でも偵察してみようという気になり、スキーを外して這い上がってみる。

岩峰の上は所々落とし穴のように穴が空いていたが、潅木にしっかり捉まりさえすればどうにかなりそうだ。登り口へ戻り、スキーを手渡しで受け取り、後続には空身で登ってもらう。ここは慎重に通過(約10数m)。 通過終了地点からは傾斜も弱まり尾根も広くなる。なだらかな雪原をラッセルして、沢形を避けるように南側から回りこむと頂上台地への最後の登りとなる。登り始めから約4時間30分で樿山のピークへ到着する。頂上からは遠く増毛や積丹の山々が確認できた。 下りは別ルートを採ることにする。地図を見た感じでは、頂上東側の最初の尾根が良さそうだった。頂上から尾根分岐までは快適に滑る。頂上周辺は札幌近郊では珍しく、エゾシカの足跡が多い。

  夕日の沢へ向け快適な滑降を目論み、シールを外す。しかしまたもや予想外の上り返しがあり、深雪とスキーのメンテナンス不足などで目論みが外れ、下りもラッセルとなるが、予定通りの地点で無事、夕日の沢からのトレースと合流する。 2002.1.20)

【メンバー】saijyo、チロロ2 

 

つげ山頂上直下にて

つげ山頂上直下にて

つげ山頂上はすぐそこ

   つげ山頂上から定山渓天狗岳を望む

 

 

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