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   丸山(491.2m)〜雁毛山(380.7m)  1/25000地形図 後志太田左股  

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セイコーマート大成店前から望む雁毛山

桧山トンネル入口からスタート

峠丸山頂上に到着したIkkoさん

 今までに何度か国道229号線を通過したが、カーナビに峠丸山の山名が登場するたびに気になっていた山だった。道内には丸山が六十数座あるが、頭に峠がついて区別されているのはここだけである。「峠」が付いている分だけ里山的なイメージが強く、お気軽山行となめていた。一方、雁毛山についても、「かりげやま」だと思っていたので、北海道の方言の「崖」をイメージせず、標高だけ見て楽勝と思っていた。

 Ikkoさんの車を大成から小川沿いに続く林道の奥に置いて、チロロ2さんの車で峠のトンネルまで送ってもらった。峠の丸山は簡単だと思ったが、スタートのトンネル付近で苦労させられた。林道を進むには効率が悪く、Ikkoさんは沢沿いに進もうと先に入ったが、トンネル横の小沢のコンクリー壁が降りれる高さではなく、戻ってきた。であればと、今度はトンネル口の反対側を進み、トンネルの上の急斜面をトラバースして、沢の上流部へ出た。ここからも急斜面で、何度かジグを切り、やっと峠丸山へと向かう稜線上に出て一安心。峠丸山の核心部はこのスタートだけであった。

 山へ向かうと集材路があって、それをその通りに進み、ある程度登ったところで尾根筋上を登って、そのうち頂上直下となった。登頂の様子を写真で撮るため、Ikkoさんには先に登ってもらった。地形的にも丸い感じの広い頂上だが、樹木が無くて開放的なのが気持良い。視界が良ければ見晴らしの良い頂上と思われるが、この日は霞んでいて遠くがよく見えなかった。ともあれ、まずは峠丸山ゲットである。

 雁毛山へは反対側り稜線を下り、385m標高点のピークの左側を巻いて286m標高点のコルで林道に出た。林道に出たといってももちろん除雪されているわけではないので、林道もどこも一緒だ。天候はこの頃から下り気味で、目指す雁毛山が見えない。しばらくは林道に沿って進むが、GPSでは林道上だが、林道上なのかどうかが判然としない感じである。GPSで雁毛山が近づいた辺りで薄っすら雁毛山が姿を現した。険しい・・・というか、見事な岩壁に、完全に気持が萎えた。「かりげやま」ではなく、これは「がんけやま」だと気づいたのはこの時である。増毛山地にも地形図上では無名だが、山岳関係者の間では「おおがんけ」と言われている見事な岩峰がある。さてさて、全く取付けそうにない感じで、とりあえず一番傾斜の緩い北端を目指すことにした。しかし、近づいてみると、急ではあるが斜面のところどころに岩壁が立ち上がっているだけで、斜面自体は登って登れなくはない。

林道「宮野丸山線」を歩いていると、雁毛山が忽然と現れた 雁毛山への登り、一瞬青空が広がって期待したのだが・・・ 

 北端までの途中、取付けそうな感じになったので、斜めに取付いた。途中、青空がのぞいて陽も差し、頂上への期待が膨らんだ。斜面は急だが、標高がぐんぐん上がった。後ろをスノーシューで歩いていたIkkoさんは直登に切り替えたようで、真っ直ぐにピークを目指している。私は距離はあるが、斜めに登って何とか稜線上へと出た。稜線上は低山にも関わらずシュカブラで波打っていた。ここを境に西側は雪雲で暗い感じ。青空は長くは持たず、頂上到着時には何も見えなくなった。到着してみるとIkkoさんは未だ到着していない。ひょっとして、私のトレースへ戻ったのかもしれないと、私も戻ろうと移動を開始した矢先、急斜面からIkkoさんが登ってきた。スノーシューが沈んで蟻地獄のような状態だったそうだ。

 下りはスキーを快適に滑らせた。だが、途中からはそうは行かない。もともとスキーは下手糞なので、尾根が細くなると無用の長物となる。しかも、所々で岩塔すら見られるから、ここはやはり「がんけやま」であると実感。それにしても落ち込むような急斜面。騙しだまし、横の斜面に斜滑降で逃げつつ何とか標高を落とした。最後は下草の育たない針葉樹林帯の植林地を選びつつ車を停めた林道へと下った。(2019.2.10)  

頂上には到着したが、ガスって視界がきかない

GPSで頂上到着を確認

さすが“ガンケ山”、岩塔が数多く見られた

【コースタイム】檜山トンネル 8:10   峠丸山頂上 9:35 雁毛山頂上 11:40 → 小川林道の車 13:15 (山行時間 5時間5分)    

メンバー】Ikkoさん、saijyo

 

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