白川市民の森〜砥石山(826.3m) 1/25000地形図
「石
山」
![]() |
白川市民の森からスタート |
![]() |
約1時間で青山に到着 |
![]() |
青山から望む砥石山 |
砥石山は我が家のリビングから見える山で、時間がある時には、小林峠コースから山のトレーニングに登ってきた山だ。それ以外にも、中ノ沢コース、盤渓山、南の観音沢林道と登ってきた。西側の白川市民の森からはどうなのか? つい気になり、まずは青山に2度登って偵察した。一度目は冬期閉鎖中の市道・硬石山線から青山。二度目は白川市民の森から青山に登り、その後稜線をたどって観音沢林道まで行ったが、昼発だったので観音沢林道からの取付き斜面を見るだけで引き返してきた。いよいよ三度目の正直である。
この日は愛犬サブローの散歩をあと回しにして、まずは白川市民の森に朝一番で到着。平日なので、駐車場には一台の車も止まっていなかった。二度目の偵察山行で既に青山までの最短ルートは知っていたので、まずは青山越えである。約1時間で青山に到着。今シーズン三度目なので、すっかり見慣れた頂上景観である。砥石山までの稜線は、稜線の南側に511m標高点の先のコンタ500mポコまで作業道が続いていたので楽ができた。コンタ500mポコの斜面を作業道からトラバースしてコルに出ると、いよいよ砥石山への登りである。稜線上を進んで行くうちに観音沢林道の法面が見え、林道上へはひと登りで飛び出した。この林道から見る青山は尾根上のコブに過ぎない。
稜線は観音沢林道からさらに上へと向かっているが、法面が高くてとても取付けない。しかたがないので地形図と相談し、南側へと回り込んでみた。稜線西側斜面のコンタが広く、小沢付近には法面がなかったので、取付くならここだと思った。そうは言ってもやはり急傾斜ではある。小沢からジグザグに登り、再び主稜線への飛び出しに成功。いよいよ、いつも我が家から見ている詰めの急斜面である。樹木が生えている以上登れないことはないだろう。コンタ660mで一旦緩くなるが、200mほど進んだところで再び傾斜が増してきた。だが、地形図上で考えれば、これくらいのコンタの密度であれば日常の山行では何も考えずに普通に登っている。いつも急傾斜だと思って見ていただけに、頭の中で特別なものにしてしまったようだ。尾根上は広くはないので、南側の斜面を使って斜めに登り、キックターンで稜線上へ戻ること数度、頂上直下の広い雪面に飛び出した。急斜面からは大きく広がる札幌の市街地や中心街のビル群も見えた。大都会を横目に、こんな本格的な冬山のスキー登高ができるのは札幌くらいのものだろう。
![]() |
![]() |
観音沢林道から見る青山は尾根上のコブ程度 | 砥石山への急斜面から札幌のビル群が見える |
広い雪面からは右手にニセピークである手前のポコ、左手に砥石山頂上のポコが見えた。雪面からは遮るものなしの大展望が広がっていた。この山はポコの樹林帯の中に頂上がある。砥石山の展望は悪いと言われているが、この広い雪面のあたりまで刈り分け道を開削し、ちょっとした展望広場でも作れば、今よりも人気の山となること間違いなしだろうと思った。このルートからの砥石山は全く別の山に登っている感じであった。
頂上へは広い雪面から直接取付き、二度のキックターンで飛び出した。頂上だけはいつもの砥石山だった。頂上直下の広い雪面から見て感じたが、日常的な砥石山は登山道という狭いレールの上を人間が行き来しているだけの世界。この山のフィールドは意外に広く、楽しもうと思うのであれば積雪期が絶対に良いだろう。下山は、直下の急斜面だけはつぼ足で慎重に下り、あとは一気に観音林道まで滑って、往路のトレースを引き返した。(2019.2.28)
![]() |
![]() |
![]() |
頂上直下の雪原から見た藻岩山と市街 |
ここを登りきれば頂上 |
いつもの砥石山頂上に到着 |
【コースタイム】白川市民の森 10:40 → 青山頂上 11:35 → 砥石山頂上 13:10 → 白川市民の森 14:30 (山行時間 3時間50分)
【メンバー】saijyo