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      八剣山周辺2山 ★★★ 札幌150

八剣山西口コース登山口から三等三角点「外山」ピーク

 1/25000地形図「定山渓」

 三等三角点「外山」(578.1m) 

      471m標高点「通称;小金湯山」(471m)

八剣山西口コース登山口に車を置かせてもらう(背景は“小金湯山”)
三等三角点「外山」に無事登頂

 岳友Ikkoさんに誘われ、先週に続き、いわゆる“札幌150峰”のピーク潰しをやってきた。大都会札幌でもなければ、だれも見向きもしないようなどこにでもある普通の里山だが、自宅からすぐに行ける簡単な新ピークは有難い。児玉保則氏が人生をかけた北海道全山登頂、その快挙を本として後世に残すことを託された私としては、にわかに増えてきた新しいピークを一山としては認めるわけにゆかないが、勝手に一山として楽しむのは自由だと思っている。

雪面に頭をのぞかせる三等三角点「外山」

“小金湯山”にも無事到着

 八剣山周辺は私有地が多く、勝手には車を止めるわけには行かないと思っていた。とりあえず、登山口の広い除雪スペースに車を止めて、隣接する民家にことわりを入れようと近づいて行ったところ、わざわざ向こうから出てきて車を止めるスペースを指示してくれた。おそらく、いつも登山者が到着する度毎に煩わしい思いをしているのだろう。そうと思うと、何やら申し訳ない気持でいっぱいだった。

 八剣山への踏跡をたどって行くうちに、住宅のような建物群が現れた。こんな不便なところに住宅などあるわけがないと思ったが、外に古い2槽式の洗濯機が放置されていた。下山後、HPを見たところ宗教絡みのようだった。1人で歩いていたなら、入居中であればはっきり言ってヒグマよりも不気味である。

 建物群からは稜線に向けてラッセル開始。積雪のないこんな時期であれば、ラッセル跡をついて行くよりは自分でラッセルした方が、足下の雪が崩れず歩きやすい。そうこうしているうちにIkkoさんと逸れてしまったが、どうせ稜線上で合流するだろうと思った。私が選んだのは急な枝尾根で、木々を頼りに稜線上へと飛び出した。稜線上には動物の足跡が点々と続き、それをたどれば幾分かは楽である。

“小金湯山”から八剣山をズーム

 途中でIkkoさんと合流、三等三角点「外山」のあるピークへは比較的楽に到着した。展望は思ったよりは良く、木々の間ではあるが、八剣山や神威岳はじめ、周囲の山々が見渡せた。“八剣山北峰?”の私設の標識。何だろ???・・・と思ったが、一つの提案と解釈した。まあ、このピークを目指す人間には1つの励みとなりうるかもしれないので、それも良いのかと思えた。

下山後、上空に姿を見せたオジロワシ

 さて、下山開始である。次なる471m標高点「通称;小金湯山」の取り付きへ上手い具合に行かなければならない。頂上からはその地点を目指して真っ直ぐに下った。スノーシューのIkkoさんは、スノーシューを外すとのこと。その点、ツボ足は、転がり落ちさえしなければどこでもOKだ。なすがままに急斜面を下って行くうちに修正が必要となった。小尾根を乗り越さなければならない。1/25000地形図の等高線では微妙な凸で表現されている程度のものだが、見れば岩壁となって容易には取り付けない。仕方がないので、上部へ少し登り返して乗っ越した。

   下るだけ下って川を渡り、“小金湯山”取り付き地点に到着。後はひたすら登るだけだ。積もりきらない積雪にキックステップを刻む。運悪く枝や笹に当たるとズルッと滑るが、概ね順調に標高を上げた。頂上は痩せ尾根状で、それなりに登頂感があって満足出来た。雪が積もりきらないこの時期のツボ足はどのルートでも取れるから良い。

 下山後、駐車スペースへの途中、Ikkoさんが「オジロワシ・・・」と、ひと言。良く見れば確かに尾が白い。私だけならトンビが飛んでいるで納得していただろう。いや、空も見なかったと思う。写真家というのは、常に360°カメラで辺りを見回しているのだ。無頓着な私としては、関心することしきりだった。(2018.12.15)  

【コースタイム】八剣山西口コース登山口 8:30 → 三等三角点「外山」頂上 9:50、〃 発 9:55 → 小金湯山取付き地点 10:25 → 小金湯山頂上 11:35、〃 発 11:40八剣山西口コース登山口 12:00 (山行時間 3時間30分)  

メンバー】Ikkoさん、saijyo

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