<戻る

     鳴岳(1039.6m)フレ(1046m)

/25000地形図  「白老岳」「漁岳」

登山口には立派なパーキングエリアが出現!!

フレ岳頂上へは樹木のない斜面を登る

 丹鳴岳とフレ岳は支笏湖の外輪山を形成する山々の一つであるが、付近には恵庭岳や樽前山など特徴的な山があるため、地味な存在となっている。以前は訪れる人もほとんどいない山域であったが、最近の登山ブームの余波か、このマイナーピークも脱夏尾根派の登山者の中では定番化しつつある。 この2つの山には過去2回入っている。以前は林道入口のちょっとした除雪スペースに車を置いていったが、現在は美笛峠の通年通行化にともない、林道入口に峠越えのためのタイヤチェーン脱着場が作られ、広い立派なパーキングエリアになっていた。

今回は過去2回の山行で下山に使った林道終点から、丹鳴岳の頂上を目指すことにする。前日のものか、トレースが林道上に続いている。林道上.396分岐までは、かなり緩い登りである。以前.396分岐から.676標高点を目指して尾根に取り付いたが、急斜面と密度の濃い潅木とで結構大変だった記憶がある。ルートとしてはこの林道ルートが一番緩やかで容易である。

.396分岐からは林道も高度を上げて行き、少し辛い林道歩きとなる。地形図上の林道終点は少し下り坂になっているので、手前から.764のコルを目指すのが一般的なようである。.764も次の.859も巻いて行くと良い。.859の次のコルから丹鳴岳までは緩いが確実に標高を稼いで行く。左手の木々の間からのっぺりとした山容のフレ岳が見え隠れし、その背後に見える小漁山がフレ岳より高く見えるようになると丹鳴岳頂上は近い。登り詰めた先が頂上で、千歳山岳会が設置した頂上を示す標識がある。最初に登った時には標識が無かったため、どこが頂上なのか判らず、頂上台地の東側の渕を一周して登頂とした。頂上からの展望は紺瑠璃色の支笏湖と純白の雪をまとった恵庭岳や樽前山とのコントラストが見事だ。

フレ岳へは北面の急斜面を下る。結構下るように感じるが、見た目ほどではない。フレ岳へは.928のコブを登り返すが、見通しが利く時には左側を巻くと楽である。最後の詰めは樹木もほとんどなく、積雪の状態によって雪崩への細心の注意が必要なところである。この斜面を一息で登り詰めるとフレ岳頂上である。丹鳴岳からみた時には随分遠く見えたが、意外に短時間で到着する。頂上付近は広い平坦地でどこが頂上かの特定は難しい。晴天にもかかわらず、地吹雪模様のため長居はせずに直ぐに下ることにする。

鳴岳とのコルまでは、往路を忠実に辿る。3月でもあり、天候が良かったせいか雪が腐ったところでは、シールに雪が張り付き高下駄を履いたような状態となり難儀する。コルからは.859のコルを目指して標高を落とさぬようにして丹鳴岳の北斜面をトラバースする。ここも積雪状態によっては雪崩への注意が必要である。コルから.859へ少し登り返したところでシールを外す。しばらくは南西にのびる尾根の斜面を進むが、雪崩そうな斜面もあり林道へ下ることにする。この林道はほとんど登り返しがない。特に.396までは一度の登り返しもなく、一気に滑ることができた。(2002.3.2)

 参考コースタイム】パーキングエリア 6:27 → 林道終点手前 8:45 → 丹鳴岳頂上 10:15、 〃 発 10:25 → フレ岳頂上 11:28 → 林道終点手前 13:12 → パーキングエリア 14:10

メンバーsaijyoチロロ2ko玉

**山行写真**

林道から見た丹鳴岳

キックターンを繰り返して急斜面を登る

丹鳴岳がぐんと近づいた

丹鳴岳頂上に到着

丹鳴岳頂上の標識  かなり年代もの

今なお残る札幌オリンピックの傷跡

フレ岳へ向けて出発

フレ岳を登る

フレ岳頂上は地吹雪状態  丹鳴岳を望む

 

<最初へ戻る