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      増毛/天狗岳(973m)未踏頂

/25000地形図  「別 刈」
ルート入口の駐車スペース
ルートから見る483m岩峰
250m二股までは渡渉を繰り返す
岩老のルート入口から天狗岳

  今回もまた、ピークへ到達することは出来なかった。かつて陸の孤島と言われた雄冬地区はこの天狗岳によって、増毛からの陸路を塞がれていた。唯一の陸路の名残として天狗岳の南側に増毛山道跡が現在も残っていると聞く。

天狗岳へは地図上では今回のルートか、黒岩トンネル入口付近から取り付くルートが考えられる。この山域は豪雪地帯であるにもかかわらず、取り付が海岸であるため、雪が消えてしまうのが意外に早く、時期を逸すると最初から、スキーを担いでの藪こぎとなりかねない。取り付は国道から岩尾温泉へ向かい、温泉入口への道を曲がらず真直ぐ進み、行き止まったところに駐車スペースがある。

  スタートしてすぐの小尾根を乗り越すと少し広い樹林帯となっていて、その中を沢沿いに進む。.337と.483の岩峰が林の間に見え隠れする。渡渉を繰り返すうちに、約1時間で標高250mの二股に着く。小尾根に取り付き、520mコルを目指す。この斜面の下降はコース中、一番スキーが楽しめるところだ。520mコルを越えると広い樹林帯となり、大きな馬蹄状の地形の中、標高を落とさずに反時計回りに.654mコルへの取り付まで進む。ここからコルまでは急斜面となっており、雪の状態によってはスキーを外しキックステップで登るほうが楽だ。

  今回は520mコル以降ホワイトアウトとなってしまい、コル取り付の地形を見逃してしまう。現在地が確認できぬまま、とりあえず斜面を稜線まで登ることにする。登りつめると稜線は東側に下っており、進みすぎていたことを確認する。ここでのロスタイムが約1時間、計画は時間的にはぎりぎりであったため登頂はあきらめる。頂上へのルートが確認できる所まで約1時間進み、今回はここまでとする。

520mコルからはホワイトアウト 引き返し地点にて

 

  【今回の反省】

.654mコルへの取り付は以前(3年前の3月)来た時には晴天で、520mコルからも確認できた。この時には斜面の針葉樹林の濃緑が回りとの比較で特に濃いところと認識し、針葉樹の濃淡を確認しながら進んだ。色の濃淡は視覚によるものであり、うる覚えの感覚はあてにはならなかった。

今回のように視界が悪いときには右側の斜面の変化を地形図で一つ一つ確認しながら慎重に進むべきであった。520mコルから.654mコルへの取り付にコンパスをきって真直ぐ進むという意見もあったが、地図上には現れない意外に深い小沢が現れることもある。(2002.3.16)

 

【参考コースタイム】 岩老・ルート入口(登山開始地点)8:20 →250m二股9:35 → .719.3m付近 13:00 → 引き返し地点13:50、〃発 14:16→岩老・ルート入口16:07

【メンバー】saijyo、チロロ2、takata、チロロ3(旧姓naga)、nakayama、チロロ5

 

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