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      金剛岳(701.1m) 

芦別・三笠線、玉川橋から見る金剛岳

  /25000地形図「上芦別」

西側からの入山口となる「金剛沢第一林道」入口
林道は雪崩そうなところもある

  北海道の山名はアイヌ語からの当て字のものが多いが、芦別市周辺には多聞岳やこの金剛岳など、内陸部であるにも関わらず和名のものがある。この地域の炭鉱と歩んだ古い歴史との関わりが気になり、地元・芦別市の「星の降る里100年記念館」を訪れる。見せて頂いた大正期発行の1/50000地形図には既にその名が載っている。同館のH氏曰くは、地元には特に山名が示すような信仰は無く、当時の林野管理局の調査官が三角点名を独断的に決めたという線が考えられるが、その真相ははっきりしないとのこと。

尾根取付き付近からの金剛岳

 この調査官、ひょっとしたら大阪・河内の出身者だったのではないだろうかと、ついつい考えてしまう。“パンケリヤウシ岳”の方が良かったような気もするが、一度決まってしまうと変更されることなく後世まで続いてしまうのかもしれない。たかだか120年の歴史ではあるが、判明しない事柄は多いようである。

金剛岳の山容は東面が概ね緩く、三角点「金剛岳」の点の記を見ても東側の野花南川から林道を辿っている。野花南ダムからのルートは容易そうな感じであり、そのルートを第一案とする。あいにくの降雪のため、ダム管理事務所前でしばらく待機するが、さらに降雪は続き帰路を断たれる恐れが出てきたため已む終えず東側からの計画を中止する。ただし、空模様には明るさも感じられるため、帰路で通過する芦別〜三笠線途中の西側からのルートに登頂の可能性を探ってみることにする。

西側のルートであるパンケリヤウシ川沿いの「金剛沢第一林道」入口は意外にも除雪されており、難なく駐車スペースが確保されたこともあって、しばらくは天候の回復を待つことにする。一向に降り止まない空模様ではあるが、時計は10時を過ぎてしまい、出発時間としては既に限界である。とりあえずは14時をタイムリミットとして舞い落ちる雪の中、スタートを切ることにする。

歩き始めて直ぐに「一部狩猟可能地区」の表示がある。林道上にはスノーモビルの古い走行跡があり走行の目的は判らないが、林道入口の除雪されたスペースはスノーモビルを走らせるための駐車スペースなのかもしれない。その後しばらくは林道歩きが続く。林道の側面には雪崩た形跡があり、行動可能時間の少なさもあって、何となく気持も引け気味である。とりあえずはコンタ270m付近の尾尾根末端に取付く予定で進んで行く。途中何度も地形図を見て、さらにルートを検討するが、なかなか結論が出せない。そうこうしているうちに、予定通りに取付き地点に到着してしまう。傾斜が緩く簡単そうではあるが、最後の詰めはコンタが混んでいてかなりの急斜面のようである。持ち時間を考えると、この尾根のトレースには時間が掛かることが予測されるため、林道をさらに進んで、コンタ270m付近のカーブから直接頂上に突き上げている短い尾根からのルートに予定変更である。

金剛岳、頂上にて 頂上から望む野花南ダム付近

尾根取付きまで進むが、取り付けそうな地点が見当たらず、行ったり来たりしているうちに時間だけが過ぎて行く。一ヶ所何とか取り付けそうなところを無理矢理上がってみると、林道の少し手前からの作業道が現れる(帰路に確認)。最初からこの作業道へ入るべきであったが、こういった森林路網のルートファインディングは経験を積んで感を磨くより仕方がないところである。頂上への斜面は樹木の密度が濃く、ジグが切りづらい。コンタ570mの平地までは辛い登りが続くが、ぐんぐん標高を上げていることが実感できるだけに何となく我慢もできるというものである。徐々に傾斜が緩くなりコンタ570mの平地に到着する。

木々の間からは本峰が切り立って見える。ここから先はコンタがかなり混んでいて、このルート中で一番の難所と考えられる。コルに降り立ってもかなりの急斜面である。ここから頂上へ向けて、一気に急登となる。ジグを繰返し、標高を着実に稼ごうと思うが、思ったようには捗らない。左側に寄り過ぎるといつ雪崩れてもおかしくない感じであり、安全を第一に考えれば木々の合間を縫うように進んで行くしかないようである。ただし、本当に急なところは最初の数十メートル位のもので、後は傾斜が徐々に緩くなり、最後は広い緩斜面となる。

上り詰めた地点は頂上台地の南端であり、北側へ向けて頂上部をトレースする。おそらく途中の何処かに三角点が埋まっているのであろうが、積雪期にそれを確認することはできない。北端付近は樹木も少なく格好の展望台となっていて、朝方に降雪のため登山を中止した野花南ダムや芦別市街地付近の平野も見渡すことができた。 (2005.3.13)

【参考コースタイム】金剛沢第一林道入口 10:15 → Co270m尾根取付 11:40 → 金剛岳頂上 13:15、〃発 13:20 → 途中休憩20分 → Co270m尾根取付 14:05 → 金剛沢第一林道入口 14:50

メンバーsaijyo、チロロ2

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