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          北見富士(1291.0m) 

 

国道39号線からは美しい北見富士の姿が見える

  /25000地形図  「富士見」

標高800m地点まで車で入る
造材路から先は雪の被った、軽い藪漕ぎである

  国道39号線を北見へ向い、石北峠を越えて少し進むと、車窓に均衡がとれた美しい姿の北見富士が見えてくる。夏道がなく、ガイドブックでも紹介されていないため、あまり注目されない山であったが、最近ではその名を耳にするようになった。道新スポーツの北海道100名山に選ばれた影響もあるかもしれないが、登山ブームの昨今、ガイドブックに載っている山では飽き足らなくなり、それ以外にも登ってみようという登山者が増えたためであろう。私も以前より狙ってはいたが、この山の情報は乏しく、冬のツアースキーで行くのが一番効率的であると思っていた。夏季の沢遡行ルートを考えるにも対象となる沢が無く、藪漕ぎで無理矢理登るのも、つまらないと思ったからである。

北見富士二等三角点とエビスビール

ところが最近になって、人気サイト「一人歩きの北海道100名山」の管理人をされている函館のsakag氏の情報を読んで、森林路網を駆使することにより無雪期でも楽しめるということを知った。国道側からは目立った作業道や集材路は見えないが、裏へ廻ると縦横無尽に走った集材路がある。この集材路をいかに選択するかがこの山のポイントであり、楽しみでもある。

札幌は典型的な西高東低の冬型気圧配置の影響で雪景色に一変していたため、北見地方の晴天予想はとても信じられなかった。しかし北見地方へ入ってみると、日照時間が日本一であることが頷けた。山登りにとって端境期である晩秋は、積雪の少ない太平洋側やオホーツク海側の山を選ぶことによって登頂率をUPさせることが出来る。

ルートは39号線の厚和より入り、約4.5km進んだところが北見富士林道である。この林道はしっかりしており、地形図上の林道終点(標高800m)まで車で入ることが出来た。この終点の少し手前の集材路を入ってみる。標識も何もないので、基本的には上へ行く方、頂上へ近づいて行く方を選ぶことにする。標高1000m付近から集材路が下りはじめたので、藪尾根に取り付くことにする。下草は枯れており、滑る以外は総じて登り易い。約1時間で二等三角点の北見富士頂上に到着する。登山者は稀だと思うが、人が登ったと思われる形跡は十分に感じられた。頂上は樹木に覆われており全然展望が利かない。北見国道の秀峰の三角点はひっそりとしていた。

下りはピンクテープを見ながら別ルートを下山する。いたる所にピンクテープがあるが、約15分も下ると集材路跡へ到着する。倒木で路を塞がれているところもあるが、やはり歩きやすい。途中から往路と合流する。迷わぬように分岐点ごとに残した赤布を回収しながら約1時間10分で車に到着する。(2002.11.3)

【参考コースタイム】

800m造材路入口(登山開始地点)9:26 →造材路終点地点 10:18 → 北見富士頂上 11:20 、〃発 11:37 → 800m造材路入口(登山開始地点)12:48 

【メンバー】saijyo、チロロ2 、nakayama、チロロ3(旧姓naga)、horikiriさん

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