<戻る

          樹海峰(1231.4m)

大雪・防災ステーションから樹海峰

/25000地形図  「大 函」
頂上はすぐそこ
写真正面の尾根に取り付く
暗い針葉樹林帯の中を登る

  網走へ向かう国道39線と帯広へ向かう国道273号線の分岐が今回とったルートの登山口。八谷和彦氏著書「ガイドブックにない北海道の山50」で紹介されているのを見て、今回入ってみることにした。我々は地図上.806標高点(大雪トンネル入口)の沢形から.1203mを越えて樹海峰を目指し、下りは八谷氏のとったルートの下降を考えてみた。

  沢形に入ってすぐに左側の尾根に取り付く。此処からは針葉樹の暗い林の中を進む。標高1000m〜1100m付近からは明るい感じとなり、木々の枝の向こうに真っ白な屏風岳が見え隠れする。この辺りから.1203mまでが意外に時間を費やす。特に標高にして最後の約50mに苦労する。短いキックターンを繰り返すが、傾斜がきつくブッシュも濃いため、スキーを外しツボ足で上がることにする。しかし腰までのラッセルとなり、これもまた辛いものがある。こんな時は、最近流行のミニスキー(約1m前後)が便利なのかもしれない。

  .1203mからピークへは、.1203mからの下りが雪崩れそうな急斜面となっている。現に我々が通過する時に雪面に細かいヒビが入るが、弱層までは5cm弱位であり、問題なく通過する。約40分で樹海峰のピークへ到達する。ピークは木々の中にあるが、大雪湖側は視界が開け、見晴らしは良い。この日はあいにくの天気で大雪連峰は霞んで見えなかった。

樹海峰頂上に到着 頂上から大雪湖

  下りはピークと.1203mとの間の丘から北側へ伸びる尾根へルートをとる。ピークからは右側をトラバース気味に進み、下降尾根へ入る。標高1100m付近は平らになっており.1107mまでは何も問題ない。ここからぐんと下りだす少し手前が.1107mであり、ここから真西へ進路を取らなければならない。この尾根を登下降に使う場合にはここに標識を付けておけば迷わない。

今回のように下降ルートが登高ルートと異なる場合、また視界が利かない場合などは、木々の枝々の濃淡や斜面の微妙な感触など、正確な読図プラス十分な経験が必要となる。1050m付近も2方向に尾根が分かれており、迷いやすい。

  1050m付近からは濃い針葉樹林帯となる。我々は少し右に寄りすぎたため、沢形へ降りることとし、予定よりも少し離れたところで国道に出る。やはり八谷氏のとったルートが安全であり、使いやすい。頂上から南南東へ伸びる急な尾根の下降も考えたが、こちらは降りてから国道を約30分位は歩かなければならず、止めることにした。(2002.3.3)

【参考コースタイム】

大雪トンネル入口(登山開始地点)8:05 →標高1050m地点9:20 → .1203m 10:20 → 樹海峰 11:06 、〃発 11:22 → .1107m 11:54 → 国道 13:25 

  【メンバー】saijyo、チロロ2

   <最初へ戻る