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      幌内山(841.6m)

  /25000地形図 「後志立川」

橋の横の除雪スペースに車を止める
後方羊蹄山と昆布岳を背景に、緩く広い斜面を登る
幌内山頂上にて(背景は蘭越の幌別岳山塊)

道道32号(昆布〜豊浦線)を挟んで東側の昆布岳と対峙する山塊の盟主が、幌内山である。山容にどこといった特徴もなく、あまり注目されることのない、目立たない山である。この山塊の北にある幌別岳と共に渡島半島部の付け根近くに位置しており、後方羊蹄山・ニセコ連山・狩場山塊等の展望が楽しめる。この山の名は、南側に昆布川支流のパンケ幌内川が流れており、芦別市の班渓幌内山と同じ語源と思われる。

ルートは道道32号(昆布〜豊浦線)の立川から少し豊浦寄りに進んだ、パンケ幌内川沿いの林道から入る。車は付近の橋の除雪スペースに停め、ここからは林道を忠実にすすむ。鳥の囀りも増し、雪面には小さな虫達も活動をはじめていて、春の息吹を感じさせてくれる。林道は最初に高度をぐんと上げるが、すぐに川面近くまで下り、平坦地に出る。さらに進むと、途中で送電線を横切る。送電線から200300メートル進んだ先で尾根に取り付くが、取り付きは少し急斜面の細い尾根となっていて苦労させられる。この急斜面を登りきると、あとは緩やかな登りである。背後に見える、真っ白なニセコの山々や後方羊蹄山と真っ青な空とのコントラストが実に美しい。頂上までは広く緩い斜面が広がっている。地形図上.646付近から見て、頂上と思われた台地状の斜面を登りきって頂上到着と思ったが、さらに奥に白く小高い丘が現れ、こちらが頂上であることが判る。最後の斜面を登ると西方に狩場山塊の山々が見える。雪庇の張りついた北に続く稜線も現れ、間違いなく頂上到着である。

幌内山頂上への最後の登り
幌内山頂上への最後の登り 幌内山頂上からニセコ連山を望む

頂上からの展望は正に360°で、太平洋側の内浦湾、日本海側の雷電海岸が見え、周辺の山々もすべて見渡すことが出来る。周辺の山から見る幌内山は多分ちょっとした「こぶ」程度であろうが、展望台としては隣の昆布岳に勝るとも劣らない第一級の山頂である。

地形的には、頂上から林道まで緩斜面が続いており一気に下ることが出来るが、この日は南風の影響による急激な気温上昇のために雪が腐って、下りは重い雪質に悩まされる。平坦地からの帰路、林道の登り返しを避け直接道道を目指したため昆布川を渡ることになり、春の融雪は思いのほか増水していて、プラブーツの中まで濡らしてしまう。後の手間を考えると、面倒でも林道を忠実に登り返した方が無難である。(2003.3.22)

 パンケ幌別川林道入口 9:02 → 送電線下通過 9:55 → 尾根取り付き 9:59 → 地形図上.646付近 11:24幌別山頂上 12:22、〃発 12:53パンケ幌別川林道入口 14:20

メンバーsaijyoチロロ2

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