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   三等三角点「東峯」(696.8m)  1/25000地形図 石 山  

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やっと林道に入ると既にスノーシューの跡が・・・

自然歩道入口に車を止めた

自然歩道は採石工場のベルトコンベアの下を通る

 砥石山は、一般の小林峠と中ノ沢からのコース、盤渓山からのルート、南の観音沢ルート、先日の白川市民の森からのルートと登ったので、ぜひとも砥石沢からも登ってみたかった。

 この日は晴天に恵まれ、急遽この登山計画を実行することにした。以前、百松沢山の常次沢から登ろうと、立入り禁止のゲートを潜って歩いていたところを呼び止められ、注意された記憶がある。今回は札幌市の自然歩道なのでそんなことはないだろうと、自然歩道入口まで入って車を止めた。入口から林道へ入り100mも進んだところでその先へは進めなくなった。無雪期であれば踏跡の様子で何となく分かるところだが、こんな時期ともなれば歩道は積雪に埋まって全く分からない。何となく沢方向へ下るよう匂わせる標識に、車を止めた位置まで戻り、斜滑降で沢へと下った。対岸にはトラックが頻繁に走っていて、どこが自然歩道なんだと思った。

 とにかく上流へと、両岸の斜面と危ういスノーブリッヂを渡りながら進んで行ったところ、自然歩道の標識が出てきてホッとした。「頭上注意」の看板があり、よく見れば札幌市の「みどりの課」とあったので、ここは通っても良いようだ。すぐ横ではベルトコンベアから砂利が勢いよく落ちている。そこを通過してホッとする間もなく除雪された道路に出たが、道路は歩けないようだ。ロープが張っていて、除雪によって投げ捨てられた雪の下が自然歩道らしい。もちろん除雪された道路は立入り禁止とのこと。

 そこから再び沢へと下らなければならないようで、沢の中に自然歩道の標識が見えた。これでやっと遊歩道に入れたと思いきや、その後は別の沢へ進んでしまい、結果的に1時間のロスタイム。いつもなら冬期の登山道など意識しないところだが、これだけ規制された中ではそうせざるを得なかった。Web上の情報を全く調べなかった私の失敗である。結局、出発時間が遅れたこともあって、砥石山は別の機会とし、とりあえず目的を “札幌150峰”と言われている東峯に変更した。ここまで入ってしまった以上、目標は正直何でもよかった。

 砥石沢へと向かう林道に到着して驚いたのは、既に今日のものと思われるスノーシューの足跡があり、しかも複数によって踏み固められていたことである。私は正規のルートをたどってきたが、途中にそんな形跡はひとつも見当たらなかった。おそらくだが、先に入った登山者は立入り規制の道路をそのまま歩いて来たのだろう。それもありか・・・ 意外に立入り規制は建前のみで、規制側である現場の人間も見て見ぬふりなのかもしれない。

砥石沢林道は明るく開けていた 東峯へと続く作業道跡を利用した

 ともあれ、やっと“本来の自然歩道”へたどりついた。林道は意外に立派で、どこか日高や大雪山の林道でも歩いているような雰囲気がある。とても200万都市の中央区を歩いているとは思えないこの静けさが良い。徐々に標高を上げ、砥石沢ルートとの分岐に到着。そこからは砥石山方向へは行かず、そのまま右側へと進んだ。誰も入っていない感じである。林道の傾斜がさらに増したところで次の分岐が出てきた。地形図上の道路は既に崩壊して無くなってしまったのか見つからず、雪に埋まる沢の中を進んだ。このまま稜線まで登ってしまおうと思った矢先、前方の斜面に集材路跡が見えた。地形図上に載っている点線である。

 けっこうな勾配だが、斜面の樹林帯を登るよりは効率が良い。標高を一気に上げ、何回かカーブを曲がったところ、目指す東峯が見えた。ふと振り返ると西区や北区方面の市街地が大きく広がっていた。やはり中央区の林道である。その意外さというか、ミスマッチ的な雰囲気が自然多き札幌の誇れるところなのかもしれない。日高や大雪なみの静寂な林道風景が札幌の中央区に存在するのだから全く素晴らしい話である。

 最後は頂上直下の斜面に取付いて強引に登ったところで東峯の頂上に到着。頂上には今日のものと思われる砥石山方面からのスノーシューのトレースがあった。こんなところまでトレースが続いているのは、“札幌150峰”という、ある意味スタンプラリーのなせる業と言えるのかもしれない。長居は無用。下山は砥石沢ルートとの分岐までスキーで一気に下降した。(2009.3.6)

頂上直下から見た割れ山

三等三角点「東峯」に到着

【コースタイム】自然歩道入口 P 11:25   三等三角点「東峯」 14:00 自然歩道入口 P 15:05 (山行時間 3時間40分)    

メンバーsaijyo

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