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   濃昼(621m)

/25000地形図  「濃昼」「柏木」

林道入口に車を置く
林道から693mピーク
林道分岐、正面の尾根に取り付く

登った山を問われて、「ゴキビル岳」と答えると、10人中9人までが「ゴキブリ岳」?と聞き返す。それだけ言いにくく、またゴキブリに似ている名前なのだろう。標高も621mと低く、登山の対象として考えた場合、けして魅力があるとは言えない。ところが最近になって、なぜかツアーの営業登山で取り上げられるようになった。どんな山なのか、とにかく私も一度行ってみることにした。

 林道入口が標高30m弱なので、頂上まで約600mは登ることになり、内陸の山であれば1000mクラスの山と同等の登山が楽しめる。林道入口は工事中のため除雪されており、ここに車を駐車させてもらう。ここから約3km先の林道分岐までは順調に進む。この林道はほとんどが登りで、下降時の上り返しは少ない。林道分岐では正面の尾根に取り付くのが一番楽で効率もよい。

  ここからの斜面はけっこう急ではあるが、山スキーでの登高に少しでも慣れていれば何も問題はない。この尾根を標高にして約250〜260m登ると550mの小ピークで、ここからはアップダウンの少ない広い疎林の中を頂上へ向かう。右側に大きく回り込んだ正面に頂上が見えてくる。

頂上付近は広く平らで、感覚的に一番高く感じたところが濃昼岳の頂上ということになる。付近の樹木には古いテープが2つと、今シーズンのものと思われる新しいピンクテープが一つ付いていた。頂上付近は樹木が少ないため、とても621mの山とは思えない雄大な展望を楽しむことができた。浜益岳、群別岳、南暑寒岳や、有名ではないが円錐峰の均衡のとれた姿が印象的である。

頂上へ向かう広い尾根 広い濃昼岳頂上

下り、550m小ピークまでは快適に滑る。この小ピークから林道分岐までは樹木が密な狭い急斜面で、さらに中途半端な硬雪とあっては、スキーが下手な私には横滑りを多用する意外に方法が無かった。しかし林道分岐からは、全く苦労することなく、一気に国道まで滑ることが出来た。この濃昼岳は何処からも確認できず、山の全体を写真に収めることは出来なかった。

  【思い込み】

林道入口からは、遠くに白く輝くピークが濃昼岳と思い込みひたすら進む。後でわかったことだが、これは濃昼岳の北側にある693mピークの前衛峰であった。思い込みとは恐ろしいもので、林道分岐を通り越し(この時は地図に載っていない林道もあるものと、勝手に納得する)中の沢川を渡った時点で地図を見て間違えに気付く。このピークへの尾根がもう少し緩く登り易ければ、何も考えずに取り付いていたかもしれない。 (2002.3.24)

 

【参考コースタイム】林道入口7:50 → 林道分岐9:20 → 550mピーク10:25→濃昼岳 10:50 、〃発 11:13 → 林道分岐11:40 → 林道入口12:13

【メンバー】saijyo、チロロ2

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