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     知床岳(2010.10.19〜20)  

…米沢さんからのメール

 
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観音岩

青 沼

こんばんは。念願の知床岳に登ってきました。 雨で二回、迷い道で一回断念、四度目の挑戦です。 丁度寒気が南下したのか釧路空港は風が肌を刺しました。

相泊を日の出と共に出発して飛ばして観音岩に一時間少しで到着、ウナキベツ川を渡ってルートを外さないように川沿いに登って行きました。落ち葉が積もってルートは不明瞭、時々ルートを外しながら鹿道を適当につないで小さな沼のある窪地の底を通過、ここからルートはハッキリして無事青沼に到着しました。

右側に赤い崖を見て熊笹の急登を通過するとポロモイ台地の大崩の縁に出て時々ロープに頼って台地の上に上がりました。 知床沼に直進しようとしましたが、ハイマツの中の迷い道をぐるぐる廻りました。崖の縁に戻ると崖の縁沿いにハッキリしたルートがありました。伊藤さんに頂いたルート図にはっきり直角に右折しているのを確認しました。

しばらく易しい道が続きましたが、いよいよハイマツ帯に入りました。ハイマツの枝に雪が載って跨ぐしかなく、苦しみました。 ハイマツ帯を通過すると突然知床沼の水際に飛び出しました。

ハイマツの枝跨ぎで内腿がけいれんしました。断念のメールの文句を考えましたが、休憩したら回復しました。P1132から池塘に向かって降りる箇所でまた迷い道をぐるぐる廻りました。ちょっとした岩を降りる所をルートでは無いと判断したのが原因でした。

池塘を横切り、ハイマツを少し漕ぐとP1243に突然飛び出しました。崖側のハイマツに山頂までびっしり樹氷が着いており、愕然としましたが、まだハイマツは寝ておらず、なんとか通過出来ました。山頂直下からリュックを外して這って、13時00分、とうとう念願の知床岳登頂に成功しました。

晩秋で少し寂しい雰囲気が漂っていました。高山植物の花が咲く季節に再訪したいです。
知床沼三時半、青沼に降るのは無理とみて強風の知床沼のハイマツの陰の笹の上にテントを張りました。 翌朝は青沼から積雪期に登ったとみられるピンクのテープに惑わされてルートが判らなくなり、川沿いに降るとダークグレーのスレート状のガレ場に出ました。積み重なった岩の下から突然川が始まり、良い水が豊富に湧き出していました。 ガレ場にケルンが積んであり、尾根に上がるとルートに戻りました。波の音に向かって降りると崖で降りられず、湿地を渡って右手の海に突き出した尾根が正解でした。また報告させて頂きます。


【行動記録】
10/19 5:30相泊 → 6:40観音岩 → 8:00 青沼→ 10:00知床沼 → 13:00知床岳 → 15:30知床沼(泊)

10/20  6:30知床沼 → 8:20青沼 →1 0:00観音岩 → 11:30相泊

※ 以下、写真のみ

登山道よりポロモイ台地の大崩 1

登山道よりポロモイ台地の大崩 2

登山道よりポロモイ台地の大崩 3

知床沼

頂稜より知床岳

知床沼

山頂から知床岬方面

崖の縁から国後島

帰り道の羅臼岳


 ■ 
知床岳登頂、おめでとうございました。チロロ2さんは三度ほど登っているとのことですが、私はまだ一度も登っていません。ここへ入るには時間が必要なので、もう少し先になりそうです。“知床”の名が付いた山名ということもあり、やはりこの山は最果感がありますね。私も何れ必ず登ります。(管理人)

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