羅臼岳・斜里岳(2015.10.5〜6)
…米沢さんからのメール
涸沢の紅葉に続いて知床の紅葉を観たいなと思い、羅臼岳に登ってきました。寒気の影響でお天気今ひとつでした。何度となく歩いた登山道ですが、本当に歩き易い道です。低気圧が通過した後で登山道に黄色い落ち葉が敷き詰められてると想像していましたが、全然黄色くなくて枯れ葉のようでした。強行軍のせいか、睡眠不足のせいか、ペースは上がらず登り4時間半、下り4時間もかかってしまいました。年々10分づつくらい遅れていましたが今回は別格でした。
極楽平のダケカンバはすでに葉を落として残念な風景でした。仙人坂から銀冷水の急坂は海岸の丸い石をヘリコプターで運んで歩き易いように階段状に並べてありました。銀冷水には新たに携帯トイレブースが設置されていました。大沢は両岸はチングルマの紅葉が見られましたが沢の中心付近は若葉が目立ってチングルマの花が咲いていました。山頂溶岩ドームはすでに白くなっていました。岩場の氷はお昼過ぎに登頂したので溶けて大丈夫でした。
ガスが切れかけていましたが時間が切迫していたので早々に下山開始しました。銀冷水付近で知床のガイド滝澤さんと遭遇しました。重装備で登ってこられたのでお聴きすると大沢の土嚢の補修されるとの事で羅臼平でテント泊されるとの事でした。羅臼岳の平均的なってコースタイムをお聴きすると9時間だそうです。今回はコースタイムギリギリでした。今年の大沢雪渓は9月まで残って高山植物が咲いているとのことでした。斜里岳の滝が気になってたのでお聴きすると七重の滝の横の岩が凍って滑るかもとのことでした。正にその通りでした。下山した頃には薄暗くなっていました。 斜里の福住で黒ラベルの生ビール、格別でした。
緑清荘で温泉に浸かって疲れを癒やして翌日は斜里岳早朝登山となりました。斜里岳も紅葉の様子が変で登山口付近は少し色づいていましたが、沢に入ると青葉が岩に大量に引っかかっていました。17回の石渡りと2回のヘツリを繰り返して下二股を通過して羽衣の滝に到着、羽衣の滝は濡れてるだけで問題なく通過、万丈の滝付近から岩が凍りついて気を付けて登りました。見晴らしの滝の岩は乾いているのですが角が丸くなって難しく、左側から巻いて登りました。七重の滝は水際が完全に凍りついて、流れの中を登りました。
斜里岳の沢は鉄分が含まれて藻などが付きにくく、水中の岩でも滑らないです。馬の背直下のガレ場の石は40年前の頃に比べて少なくなって登り易くなったように感じました。
山頂は少し霞んでいましたが、道東の展望台といえるほど素晴らしいです。太陽光の角度が低く東側の山は逆光で影になっていました。下りは熊見峠経由の新道で下りました。熊見峠からの斜里岳はダケカンバの葉は全て散って白い幹が剥き出しで残念な姿でした。
帰り道は裏摩周、多和牧場、摩周第一展望台と観光して阿寒温泉街を抜けて足寄インターに向かいました。
行動記録
10/5
7:30木下小屋→12:0012:30羅臼岳山頂→16:30木下小屋
10/6
5:00清岳荘→6:08羽衣の滝→6:43七重の滝→7:19胸突き八丁→7:40〜50斜里岳山頂→8:04馬の背→9:00熊見峠→10:30清岳荘
小雪の舞う羅臼岳山頂
新緑の目立つ大沢@
新緑の目立つ大沢A
午後雪の消えた羅臼岳 紅葉せずに枯れて葉を落とした極楽平付近のダケカンバ@
午後雪の消えた羅臼岳 紅葉せずに枯れて葉を落とした極楽平付近のダケカンバA
600m付近の紅葉
登山道の工事の標識
羽衣の滝
七重の滝
胸突き八丁
馬の背から山頂
山頂直下の岩場
斜里岳山頂
南斜里岳方面
屈斜路湖の雲海
熊見峠
熊見峠より山頂方面@
熊見峠より山頂方面A
登山口
裏摩周
裏摩周より斜里岳