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   羅臼岳・硫黄山(2013.7/1〜2)

 …米沢さんからのメール

  

  先週月〜火曜、肩の脱臼から4ヶ月ぶりに山に登ってきました。

  日曜午後9時に千歳を出発して知床を目指しましたが阿寒で睡魔に襲われて・パーキングで仮眠して午前8時に岩尾別温泉の登山口に到着しました。 登り始めてすぐオホーツク展望の岩場でチシマフウロが出迎えてくれました。 今年の花は少し小ぶりで数は多い感じしました。 新緑がとても美しく感じました。 極楽平の手前から雪で道が不明瞭な箇所があり、仙人坂〜銀冷水も迷い易く、雪の斜面のトラバースに緊張しました。 大沢雪渓は見事に羅臼平まで雪が続いて嬉しく感じました。 岩清水はたっぷり滴り落ちていました。 コップに二杯一気飲みしたら頭がツーンと痛くなるくらい冷たい非常に美味しい水です。 山頂直下に雪の斜面が残っており、下に岩があるので慎重に登りました。 山頂直下の岩場はたくさんの花で彩られてきれいでした。

  久しぶりの羅臼岳、山頂は素晴らしい展望に恵まれました。 南に天頂山、知西別岳、遠音別岳、海別岳、斜里岳、武佐岳、尖峰、西別岳、摩周岳、藻琴山、北に三峰、サシルイ岳〜硫黄山、遠くに望める山頂はいつの間にか全部登ったことのある山ばかりになっていました。 日も長いし、久しぶりの登山で疲れた足を二時間ゆっくりして回復させてから下山しました。 大沢雪渓の下りは怖くて自分だけアイゼン装着しました。 他の方はアイゼン無しで降りられたり、シリセードで滑られていました。 上部は傾斜が強いのでシリセードは危険と感じました。 極楽平まで雪渓を降りて50mダケカンバの中を歩いて登山道に戻りました。 何回登っても登る度に違った表情を見せてくれる羅臼岳登山でした。

 

  翌日はカムイワッカ登山口から硫黄山に登りました。 今年は登山道に熊の気配が無かったです。今年の冬は寒さが厳しかったので冬を越せなかったのではと心配してしまいます。 噴火口付近で登山道を見失って歩きにくい大きな岩の上を歩いて稜線に出ました。 ハイマツ帯の入り口でピンクのテープを発見して登山道に戻りました。 今年の雪渓は幅広く長く、稜線直下まで続いていました。 早めに出発したので雪渓は日陰で涼しくて助かりました。 頂上直下の稜線に上がるとシレトコスミレが出迎えてくれました。まだ咲き始めのようで花も小振りでした。 メアカンキンバイが特に多く咲いていました。 ウブノシッタ沢の長大な雪渓が山頂直下の岩場まで残って急峻な雪の斜面になっており、ピッケル無しでは怖くて登れず、雪の無い硫黄沢側の岩場を浮き石を避けて慎重に山頂まで直登しました。

   山頂はエゾノツガザクラとメアカンキンバイの群落で見事に彩られていました。 下山は登ってきたルートはロープ無しでは降りられず、矢印どうりに降りましたが直ぐ雪の急峻な斜面になって降りられず、硫黄沢側にハイマツを掴んで雪の際の岩場をトラバースして下山しました。 まだ花の種類は少なくてこれからという感じしました。

ゲートで記帳して一路津別〜陸別ルートで千歳に向かいました。


  【行動記録】

7/1(月曜) 8:10木下小屋→11:50〜14:00羅臼岳→17:00木下小屋

7/1、お天気良かったわりに月曜ということもあり、まだ雪が多かったせいか記帳は10名でした。

7/2(火曜) 5:10カムイワッカ駐車場→5:20硫黄山登山口→8:40〜9:00硫黄山→11:40硫黄山登山口 →11:50〜12:00カムイワッカ駐車場→18:30千歳

 

阿寒道路双岳台より雄阿寒、雌阿寒岳

釧路地方の朝霧

羅臼岳登山道より知西別岳と遠音別岳

650岩峰付近から山頂を望む

新緑が美しい知床連山

大沢雪渓

羅臼平より山頂を望む

山頂直下の雪の急斜面

山頂直下の岩場に咲くエゾノツガザクラ

山頂より硫黄山方面を望む

山頂より海別岳方面を望む

エゾノツガザクラ

チシマフウロ

登山口付近の針葉樹の若葉

岩尾別より知床連山を望む

硫黄沢の大雪渓

メアカンキンバイの群落1

メアカンキンバイの群落2

硫黄山三角点

硫黄山より羅臼岳方面を望む

6メアカンキンバイとエゾノツガザクラ

エゾノコザクラ1

エゾノコザクラ2

ウコンウツギ

シレトコスミレ1

シレトコスミレ2

シレトコスミレ3

シレトコスミレ4

硫黄沢雪渓より半島巡りの遊覧船

イソツツジ

左上が火口 右手の赤い斜面が登山道

 

■ 米沢さん、あれから4ヶ月、再び知床へ戻られたのですね…

復帰第一戦はまず知床・羅臼岳、米澤さんらしい選択だと思いました。

この時期の北海道は花の季節、いつもいらっしゃる積雪期とはまた違った、豊かな北海道があります。

(管理人)

 

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