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     奥又白池(2011.10.3) 

…米沢さんからのメール

こんにちは。
本州は日中はまだまだ暑いですが朝夕めっきり冷え込むようになってきました。
北海道は斜里岳、手稲山の初冠雪、旭川で初雪などニュースで聞いて、急に山に行きたくなり、日帰りで前穂高岳に登ってきました。梓川沿いの遊歩道は月曜日というのに人が多く、挨拶するのに飽きてきました。新村橋を渡ると人は途絶えて静かになりした。

中畠新道の急坂を息を切らして岩や木の根を掴んで登り切ると奥又白池に飛び出しました。前穂東壁が素晴らしい!!
ここの風景は感動的です。管理人さん、一緒に登りましょう!風の無い日は水面に前穂東壁が逆さまに映って素晴らしいそうです。大学生のパーティーの大きなテントが一張りありました。中高年の団体さんが二組お昼ご飯されていました。

少し怖いですが、意を決してクライマーの下降ルートのA沢を登りました。A沢につながるルンゼは岩も堅く快適に登れました。踏替点からA沢上部に入ると傾斜は落ちて一見易しく見えましたが、雪渓の消えたガレは石を落とさないように登るのは集中力が必要でした。

コルに上がる直下でDフェイスを登ってきた大学生のパーティーと出会いました。私が登りきるまで待ってくれました。
大学生は盛大な音をたてて石を落としながら下っていきました。もう少し慎重な行動が望まれます。コルに上がると北壁〜Aフェイスを登ってこられた大学生3名と出会いました。難しかったですか?と尋ねるとV級位で易しかったですと答えられました。一人は初心者ぽい女性でした。

5月に登った明神と前穂の間の岩稜を15分程登ると重太郎新道に合流して3090m前穂高岳山頂に到着しました。あいにく寒気の影響で午後はガスがかかって槍〜穂高の主稜は見えませんでした。
18:00のバスに乗り遅れないように休憩無しで上高地に下山しました。

【行動記録】 10/3(月)
8:00上高地バスターミナル→9:30新村橋→12:10〜12:40奥又白池→14:30〜14:40前穂高岳→16:40岳沢小屋→17:50上高地バスターミナル

新村橋から前穂 

奥又白池

奥又白池から前穂東壁

A沢に通じるルンゼに向かう尾根から前穂東壁

A沢に通じるルンゼ

踏替点よりA沢上部のガレ

A沢下降点より明神岳

前穂山頂より北東の展望 他方面はガスに覆われていました。

前穂山頂・一等三角点

重太郎新道より岳沢

重太郎新道2500m付近のナナカマドの紅葉

■UP作業が遅れてしまい、大変失礼致しました。既に初冬となってしまいましたが、北アルプスの光景には北海道ではあまり見ない険しさがありますね。中でも前穂東壁や明神岳は圧巻です。私がリタイアした折には、ぜひとも奥又白池のようなところに泊り、大好きなビールでもゆっくりと飲みたいものです。

 

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