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   西穂高岳(2012.4/9〜10)

 …米沢さんからのメール

 

4/9〜10、西穂高岳に登ってきました。 先週の予定でしたが爆弾低気圧のために数日下山出来なくなりそうなので一週間延期しました。

ロープウェイの乗り場に着くと雨が降り出して思案しましたが翌日の好天の予報を信じてロープウェイに乗り込みました。幸い山上は雪で西穂山荘まで樹林帯で風も弱くルート旗も10m毎に設置されてトレースもしっかりして1時間で西穂山荘に到着しました。午後は風が強まって地吹雪模様で氷結飲んで小屋で半日過ごしました。小屋で行き先を聴かれ3月以降7件の事故が発生しているのでヘルメットの無い方、ガイド登山以外の方は独標までにして下さいとの事でした。


夜が明けると風は強かったですがお天気回復して絶好の登山日和になりました。日曜の好天で緩んだ雪が月曜の荒天で硬く凍結してアイゼンがよく効いて丸山まで快適に登れました。独標手前の小ピーク付近からルートが少し難しくなり緊張感出てきました。日曜にこの付近から信州側に500m滑落して重傷を負われたそうです。雪が柔らかかったので助かったそうです。独標の登りはクサリも出て雪壁も締まって問題無かったです。

下りは厳しく、ロープが欲しくなりましたが雪が少なく岩を頼りに下りました。次のピークの下りは雪が硬く危険を感じ、ロープを出して肩がらみで降りました。ピラミッドピークの雪壁は雪が締まって安心感ありました。この付近から山頂までピークの頭は越せず、飛騨側を巻きましたが飛騨側の斜面はアイスバーンでアイゼンの前爪とピックの半分位しか刺さらず、緊張しました。先々週この付近から飛騨側に滑落、低気圧接近の為に捜索出来ず、ヘリで捜索に来ていました。独標に先着していた若者単独を説得して連れてきましたが、高度感に馴れていなくて易しい所でも表情がこわばっていました。フィックスロープの設置をお願いしたいです。

山頂直下の高度感のある雪壁は締まって問題無く登れました。山頂の眺めは文句なしでした。若者と握手して登頂の喜びを分かち合いました。下りは慎重にバックステップで降りました。
ロープウェイに向かう樹林帯は非常に暑く、雪は腐って、ビールしか頭に無かったです。
西穂山頂ではいつか奥穂まで縦走してみたいなと思いました。
    

    【行動記録】

    4/9 11:00 ロープウェイ駅→12:00 西穂山荘(泊)

    4/10  6:00 西穂山荘→7:00〜7:20独標→西穂高岳 8:30 〜 9:00 → 12:00ロープウェイ駅

 

独標からピラミッドピーク〜西穂〜奥穂

チャンピオンピークから西穂〜奥穂〜前穂

チャンピオンピークから西穂

西穂山頂より奥穂〜前穂

奥穂〜槍の飛騨側の稜線 中央涸沢岳〜涸沢岳西尾根

笠ヶ岳、手前は西穂高岳西尾根 ジャンクションピーク

西穂山頂から焼岳と乗鞍岳

西穂山荘からロープウェイ駅の樹林帯

■ 米沢さん、UP作業が約一月も遅れてしまい失礼致しました。PCが壊れて一月が経ち、何とかホームページを更新できるだけの準備が整いました。これから私の方の山行記も順次UPして行きたいと思っています。それにしても何時もながらの北アルプスの写真、大迫力ですね。山の写真はこうあるべきだと思っていますが、なかなかこういうふうには撮れません。もう少し勉強したいと思います。(管理人)

 

 

 

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