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    ヶ岳〜穂高(2009.6.15〜16)

              …米沢さんからのメール

白出沢、セバ谷出合からジャンダルム 

この岩の左下を通過しますが雪が在り神経をすり減らしました。 この岩は30年位前も同じ格好していました。 

北穂〜涸沢岳から北穂南峰右側が南稜 左側は滝谷 ドーム中央稜 第三尾根 

大喰岳の下りから中岳 信州側は雪が多く残っています。

 
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1/25000地形図「笠ケ岳」「穂高岳」


■月〜火曜、槍から穂高まで縦走してきました。飛騨沢の登りでガスに巻かれて視界がきかず霰も降り出し、ルート旗とトレースに導かれて3100mの槍ヶ岳山荘にたどり着きました。宿泊は男性4名、単独行者でした。


■早朝ガスの中、とりあえず槍を往復、他の皆さんは上高地、新穂高に下山されるようでした。新穂高の有料駐車場の方にキレットに雪は無いとの有力な情報を得て縦走を決断しました。期待していた槍はとうとう姿を見せませんでした。 ルートは飛騨側につけられていますが信州側には雪が多く残っていてガスで視界が利かず不安感いっぱいのスタートでした。 

■大喰岳の山頂付近で雷鳥のつがいに会いました。 中岳から南岳への下りでルート旗が4本立ててありピッケルで固定されたロープが雪の急斜面に垂れ下げられていましたが、ガスでロープの末端が見えず怖くて降りることが出来ませんでした。 岩尾根を進みましたが一級国道を発見出来ず、ガレ場をトラバースして雪の斜面に出たら雪の間際に一級国道が少し露出していました。助けられました。 地図をよく見ると中岳山頂の下から東に急斜面を降りる様になっているのを見逃して枝尾根を南下直進してしまいました。3000mのルート間違いは命取りです。まだまだ実力不足を痛感しました。

 
■長谷川ピークを過ぎると険しくなり最大の難関、北穂の登りにかかりましたが鎖が要所に在り問題無かったです。 
北穂山頂直下は飛騨側は滝谷で切れ落ちているので一級国道は信州側の雪の急斜面に変貌していました。3000mのトラバースは怖くて出来ず、岩尾根を山頂まで直登しました。 
山頂で雷鳥のつがいに会いました。 

■山頂から標識どうりに行くと南稜まで雪を切って道が作られていました。助かりました。 南稜を北穂南峰まで岩尾根を登って一級国道に出て涸沢岳に向かいました。涸沢岳の登りは鎖が雪で埋まると非常に難しいと思いました。霰も降り出して早々に白出沢の雪渓を駆け下りました。 雨が迫ってきたので林道は早歩きしました。新穂高温泉に着くと同時に500円玉大の雷雨になりました。 

【行動記録】

6/15  9:10新穂高温泉→16:00槍ヶ岳山荘
6/16 4:50〜5:30槍ヶ岳往復→7:30南岳→13:10涸沢岳→13:30穂高岳山荘→15:30白出沢登山口→16:30新穂高温泉 


 

 

 

 

大喰岳山頂付近の雷鳥のつがい

ツツジの仲間 

滝谷出合の藤木レリーフ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

■米沢さん、北アルプスの縦走、お疲れさまでした。以前に富山〜大阪・名古屋間に特急雷鳥というL特急が走っていて、私も一度乗ったことがあります。雷鳥という名に何か内地の山をイメージしていました。意外にこの地方では身近な鳥なのですね・・・こんな写真は初めてです。ぜひとも私も北アルプスへ行きたいものです。雪渓の残る3000mは登山ルートの見極めが難しいようですね。下手にルートを外そうものなら断崖絶壁が待ち受けているかもしれませんからね。米沢さんの記録を読んでいると私もその場にいるように感じました。

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