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     知床硫黄山(2011.6.28〜29) 

…米沢さんからのメール

6/28念願の知床硫黄山に登ってきました。過去二回、羅臼岳からの縦走とイダシュベツ川から登頂目指しましたが、時間切れで山頂は踏まずじまいでした。6/25からカムイワッカまで自家用車の乗り入れが可能になりゲートで許可をもらえば登山口までの600mが登山者に限り通行可能になりました。26日に登られた方は熊につけられて引き返してこられたとか、岩尾別温泉で宿泊されてた観光客の方は、今来る時鹿の足が二本おちてた、昨年羅臼岳登山道に鹿が埋められてたとか、さんざん怖い話を聴かされて皆さんに見送られてゲートを一人出発しました。

雨上がりで熊笹とハイマツをかき分けてずぶ濡れ覚悟しましたが、熊笹はきれいに刈られてハイマツも徹底的に切られて一級国道に変貌していました。おかげ様で全然濡れずに済みました。6/18に刈分けが行われたそうです。沢に降りたらすぐに雪渓で稜線直下の砂礫地まで続いていて楽でした。雪渓の中間部に二カ所熊の糞がありました。一カ所は直径50pの円内に100個位してありました。雪渓が消えるとメアカンキンバイの群落が出迎えてくれました。 手つかずの高山植物の群落は素晴らしいです。伊藤さんにシレトコスミレが咲き始めている筈とメール頂いたので注意して見渡すと、なんと足元の登山道に群落をつくっていました。初めてのシレトコスミレ、嬉しかったです。

ウブノシッタ沢の山頂直下の雪渓をトラバースして前衛峰とのコルに出て雪の急斜面を直登して脆い岩場を慎重に登ると漸く山頂に着きました。山頂はメアカンキンバイとエゾツガザクラの群落で飾られていました。山頂にこんな花が咲いている山は初めてです。感激しました。羅臼岳をバックにメアカンキンバイの群落の写真を撮ればよかったなと悔やんでいます。

29日は羅臼岳に登りました。硫黄山は一人でしたがこちらは20名程の登山者が登っていました。大沢の雪渓はアイゼンで雪の上を歩くようにしないと益々登山道が広がって、チングルマ等の群落がやられてしまいそうです。カムイワッカで環境省の方に聴いた話ではこのあと縦走路も整備してキャンプ地にトイレを設置する予定と言われてました。カムイワッカまでの乗り入れは自家用車の期間とシャトルバスの期間が交互に区切られています。シャトルバスの期間にまた縦走したいと思います。

【行動記録】 

28日 9:00カムイワッカ→12:10〜12:40硫黄山→15:00カムイワッカ

29日 7:00岩尾別温泉→10:00〜10:30羅臼岳→13:00岩尾別温泉

 

硫黄沢雪渓

山頂直下から知床岳

硫黄山から羅臼岳

メアカンキンバイ

エゾツガザクラ

シレトコスミレ

エゾコザクラ

 コメバツガザクラ

ミネズオウ

タカネナナカマド

イソツツジ(新火口付近)


ゴゼンタチバナ(新火口付近)

エゾツツジ(登山口付近) 


硫黄山から第一前衛峰(右)と第二前衛峰

羅臼岳から硫黄山

キバナシャクナゲ(山頂直下) 

イワウメ(山頂直下)

大沢雪渓 


ウコンウツギ(仙人坂付近)

チシマフウロ(オホーツク展望付近)

羅臼岳より未踏の遠音別岳

岩尾別のおねだりキツネ
ドアを開けたら寄ってきました。

国道334号、中斜里製糖工場付近の夕暮れ 

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