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   三等三角点「達磨頭(763.3m)  1/25000地形図 空沼岳  

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万計沢川出合(登山口)までの1km弱は除雪されていない

空沼岳登山口から登山道を進む
「達磨頭」頂上へスキーのトレースが続いていた

三等三角点「達磨頭」に到着

 この日はIkkoさんの希望で“札幌150峰”の3ピークを目指す予定だった。Ikkoさんは札幌150峰の完登を目指しているのでその付合いである。ところが出発地点の平和の滝駐車場に着いてみたところ悪天で視界が悪い。それでも山ヤと思える連中は泊まり装備を担いで出発の様子である。我々は特にこの日にこのピークを目指さなければならない理由などないから、ここよりは天候がマシな別の山に変更することに決めた。そこで考えたのが、もう少し南の空沼岳エリアにある同じく札幌150峰の三等三角点「達磨頭」だった。「達磨頭」は、おそらくこの地域を測量していた明治・大正期、どこからかこの山を見て達磨の頭のように見えたのだろう。三角点の命名に深い意味などないことは、道内の他の三角点からも容易に想像できる。ここはIkkoさんと一度計画していた山で、その時はWeb上に載っていない空沼岳登山道からのアプローチと決めていた。

 移動の途中で我が家に寄って地形図を印刷、常盤のパーキングエリアで再び合流して空沼岳登山口へと向かった。天候はそもそもが悪天候予想だったので、西区よりはマシな程度だった。除雪は真駒内川に架る橋までで、万計沢川出合までの1km弱は除雪されていない。小橋を渡って空沼登山道を進み、コンタ590m付近から「達磨頭」北東側の予定していた尾根取り付きを目指した。登山口付近からの林道に出てみるとスノーモビルの走行跡があり、登山口付近から林道に入っても良かったかもしれない。地形図では平易に描かれたコンタも、実際は沢が切れ込んでいて尾根の乗り越しも容易ではなかった。尾根の取付き地点までは近いがその前の沢の切れ込みが深く、Ikkoさんは上から回り込むと言ってるが、私は沢に下って直接取付くことにした。

 スキーを手に持ってつぼ足で沢への急斜面を下ったが、帰路は絶対にここを登り返したくないと思うほどの急斜面だった。見たところ、向かい側の斜面はここ以上の急角度で落ち込んでいて、Ikkoさんがこの斜面を上からトラバースして尾根取付きまでやって来るのは無理と思えた。私は、とりあえず尾根の取付きまで行って、そこで待つことにした。しばらく待ったがIkkoさんは現れない。登る尾根の斜面もけっこう急なので、一足先に登ってトレースを付けることにした。何度か立ち止まって下方を探したがIkkoさんはやはり現れなかった。彼のことだから、おそらく別ルートを探して登って来るつもりだろう。そう思って、私はそのまま頂上を目指すことにした。

「達磨頭」からの眺望 奥常盤1号林道脇の樹木に残されたヒグマの爪跡

 急斜面を登って途中からトラバース、林道がある尾根上のコルに出てみると、この日のものと思われるスキーのトレースがあった。札幌150峰マニアはここにも居るようだ。コルからは気持のよいオープンバーンが頂上へと続いていたのでこのトレースを使わせてもらい、難なく「達磨頭」の頂上に到着することができた。でも、Ikkoさんは到着していなかった。あるのは今日のものと思われる先ほどのトレースのみで、逆方向のものがない。途中、何回か待ったとはいえ、距離的には私の採ったルートの方が短いはずだ。何時到着するかは分からないが、Ikkoさんは必ず登ってくるだろう。風が強いので、風下側の斜面に下りて待つことにした。

 およそ15分ほどでIkkoさんが忽然と現れた。よかった・・・ 正直、今日はもう会えないだろうと思っていた。彼の方もかなりひどい登りだったようで、疲れた顔をしていた。目的は果たせたのですぐに下山開始。帰路は先行者のトレース通りに我々も下ることにした。もちろん私もそうだが、Ikkoさんも自分が登ってきたルートの引き返しは遠慮したいようだった。シールを貼ったままだがオープンバーンを一気に下る。Ikkoさんはスノーシューなので、あっという間にゴマ粒くらいになった。そこから先のトレースは、Web上で見た「北のカモシカさん」の記録にあった「奥常盤1号林道」から空沼岳登山口へと下っていた。結果的なことを言えば、達磨頭を目指すのであれば距離はあってもこの林道から歩いて行くのが一番無難なところであった。(2019.2.23)

【コースタイム】除雪終点 P 9:45   三等三角点「達磨頭」 12:05 除雪終点 P 14:00 (山行時間 4時間15分)    

メンバー】Ikkoさん、saijyo

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